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ベッド収納を大容量で確保したい人が検討すべき3つのベッドフレーム

最近の家具の進歩が凄まじい。「この部分がこうなってたらいいのに」と人間が「不便」の感情をいだくと企業がその「不便」を研究し「便利な」ものに商品化する。SNSなどで個人が情報を発信することで企業は今まで拾えていなかったユーザーの声を効率よく拾い、商品化につなげていくというループがさらに加速していると思う。

ベッドフレームについている引き出しタイプの収納は30年以上前から一般的だったが、そのベッド収納の「不便さ」を解消したものびっくりするような改良品がいくつも世に出されているので、今回はその中から3つ比較検証していく。

家具ラジオ
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狭い部屋で収納スペースが必要なら”布団”より「ベッド」

今までは「寝ること」以外には使えなかった約100×200㎝の空間は、ベッドフレームという寝る場所の下に空間をつくることでそこを収納スペースへと変貌させた。

『部屋が狭いのでベッドはおけない』という人がいるが『部屋が狭いからこそベッドを置いて収納スペースを確保すべき』だと思う。

ベッド下収納は①引き出し②収納ケース③オープンの3つ

というわけでベッド下に収納スペースを作るとなったら、代表的な3択はこの通り。

  • ①引き出し収納つきのベッドフレームにする
  • ②ベッド下の空間が空いているフレームを選び収納ケースを置く
  • ③床板(とこいた)が持ち上がるオープンタイプのフレームにする

どれが部屋の使い勝手に一番マッチしているか見比べて欲しい。

ベッド下収納①引き出しのメリット・デメリット

信じられないほど安くベッドが変える時代 引用元:amazon.co.jp

ネットで年中激安価格でベッドが買える。閉店セールの投げ売りではない。

ただし「引き出し付きベッド=いいもの」ではなく引き出し付ベッドフレームならではのメリット・デメリットを把握した上で決めることが大事。

メリットその1:収納力にこだわったモデルはデッドスペースが少ない

ベッド下空間を効率よく収納にできる
ベッド下空間を効率よく収納にできる

これまでのベッドの引き出しの奥行は50㎝以下が多く、シングルサイズの幅100㎝と考えると半分はデッドスペースとなるモデルが多かった。そこで最近はデッドスペースをなくすべく「奥行を最大限に引き出しにするタイプ」が登場したことで、より効率よく収納場所を確保することができるようになった。

ニトリのシグナルという名前のベッドフレームのレベルになると、夏は使わない羽毛布団や毛布すら1つの引き出しに収められるスペースがある。押し入れやウォークインクローゼットにしまっていた掛け布団の容量が広々と使えるようになるため、家の中の収納スペース自体が大きく増えるメリットは計り知れない。そこそこの価格だが、2022年2月14日までセール中なのでちょうど収納大容量のベッドフレームを検討している人はいいタイミングだと思う。

メリットその2:箱型ユニット構造ならばホコリも入らない

ホコリがたまりやすい引き出しはいずれ使わなくなってしまうので注意
ホコリがたまりやすい引き出しはいずれ使わなくなってしまうので注意

箱型でくみ上げられたユニットの引き出しタイプであれば全然ホコリがたまらない。

小学生のときに自分が使っていた引き出しベッドフレームは、引き出しだけ後付けのタイプで隙間だらけ。結果引き出しに入れた毛布にホコリが溜まりまくるという最悪なタイプだった。

なので写真のように引き出しの中を覗いて、奥から光が入ってこないタイプを選ぼう。

デメリットその1:腰掛ける位置が高くなりがち

ベッドが高いと昇り降りも一苦労

ベッドに座ってTVやスマホを見るタイプの人は、降りたり上ったりがめんどうになる。

狭い部屋であれば、ベッドも腰掛けるスペースとして兼用するため「イス」のような使い勝手は悪化する。靴下履くときにベッドに座るのは意外と便利なので。

デメリットその2:引き出すスペースを空けておかないと引き出せない

ベッドの横にサイドにテーブルを置くと引き出しが開けられなくなるので要注意。サイドテーブルにスマホやティッシュ、メガネケースなんかを置いてる人は、ベッドフレームの頭部分に収納がついているタイプを選ぶといい。

ベッド下収納②収納ケースのメリット・デメリット3選

ベッド下と収納ケースだけのお手軽な使い方はコスパもいい
手軽+収納力ならこの使い方が理想 引用元:nitori-net.jp

ベッドフレームの下部にプラスチックの収納ケースなんかを入れるのが「収納力」「安さ」のコスパがいい。とはいえメリット・デメリットがあるので注意されたし。

メリットその1:収納力が格段に増える

上の写真のように押し入れ用プラスチックケースを使うと奥行74㎝越えの引き出しが4つ並べられる。

引き出し4杯のタンス分の収納を自由に使えるため、かなりのものをベッド下に収められるし、引き出しなので使い勝手もいい。

メリットその2:気に入らなかったら気軽にやめられる

もしプラスチックケースに使い勝手が気に入らなければ4つ全部取っ払ってもいいし、半分だけ残してもいい。

汚れたり割れたりしていなければ、リサイクルショップは買い取ってくれる。引き取り限定希望でジモティーに出すのもいい。本体のサイズが大きく送料がかさむのでメルカリはおすすめしない。

自分で運ぶ足がなければジモティーがおすすめ。

デメリットその1:ケースの奥にホコリがたまりやすい

ロボット掃除機が通るすき間を空けておけば無問題

ベッド下の空いたスペースにホコリがどんどんたまっていく。

窓を開けて部屋の換気をすると、こぶし大のホコリの固まりが出てきたりするので、こまめな掃除かロボット掃除機の通り道を空けておく必要がある。

デメリットその2:生活感丸出し

はっきりいって見た目はダサい。めちゃくちゃ生活感が出る。

プラスチックケースに木目シートを貼って見た目をごまかしたことがあるが、そんなんじゃどうにもならない。

インテリアスタイルにこだわりがあるならば、プラスチックケースはおすすめしない。

ベッド下収納③オープンタイプのメリット・デメリット3選

なんでも入る。立てかけがちなスノボや釣り竿などの長尺が水平におけるのも魅力
なんでも入る。立てかけがちなスノボや釣り竿などの長尺が水平におけるのも魅力

マットレスごと床板を持ち上げるタイプが「オープン型」というものだ。

初めて見たときは「革命的だッ」と思ったが、冷静に考えるとメリット・デメリットが両方あるので忖度なしに紹介する。

メリットその1:引き出し寸法以上のサイズのものが置ける

スノーボード、クィーンサイズの掛け布団、キャリーケース、漫画500冊、ハロゲンヒーター、扇風機、釣り竿

これらは全て「実際にオープンタイプのベッドを使っている人が収納したことがあるもの」たちだ。

季節限定でしか使わない大きなものが収納できるのはこのタイプしかないし、ほぼ密閉型なのでホコリもたまりにくい。

メリットその2:どの位置にあっても取り出しやすい

どの位置に置いたとしても自由にものが取り出せるし、しまうときも場所を気にしなくてよい。

引き出しタイプだと奥のものは取り出しにくい傾向があるので、しまう順番(普段使いは手前)に気を配らないといけないが、オープンタイプはそういった気配りは不要だ。

床板を跳ね上げる向きもタテ、ヨコで部屋のレイアウトに合わせた使い型が選べる。

デメリットその1:気軽にものを取り出せない

ものの出し入れに手間がかかるので、普段使いは入れられない 引用元:nitori-net.jp

何度も気軽にものを出し入れするのは向いていない。

ロックを解除する → 床板を持ち上げる → 取り出す → 床板下す → ロックをかける を1日に何度も繰り返すのは非常に手間だからだ。

普段使いするものを入れる人はこのタイプを選んではいけない。あくまで年に数回開け閉めする人向けといえる。

デメリットその2:重いマットレスを併用しないといけない

敷布団+ウレタンマットレスの組み合わせでは使えないので要注意。

数十キロの重さのマットレスを床板に載せることを想定した作りになっているので、軽い寝具を載せた状態でロックを解除すると「バチコーンッ!!」と床板が跳ね上がるので気をつけよう。

逆に重いマットレスが乗っていても、ガスシリンダーがフォローしてくれるので上げ下げは楽だ。

まとめ

最後に3つのタイプのメリット・デメリットを整理したので情報を整理するのに使ってほしい。

引き出しタイプ収納ケースタイプオープンタイプ
ニトリのシリーズ名ジオ
シグナル
バジーナ
ケース:セレス
グラン
収納効率まぁまぁ良いかなり良い
デッドスペース若干ある少ないほぼない
しまえるサイズ小さめ
衣類や寝具まで
大きめも入るが
長尺は無理
大きめも入り
長尺も入る
出し入れしやすいしやすいしにくい
床板までの高さ25~40㎝28㎝前後27~33㎝
価格34,900~60,000円ベッド10,000円~
ケース1,500円~
50,000円~

それぞれのメリットデメリットでは解説しなかったが「床板までの高さ」にマットレスの分厚さが加わると、「腰掛ける高さ」になる。

ぶ厚めのマットレスを使っている人は、腰掛ける高さが50㎝を超えないように気に掛けると良い。それ以上の高さは座るのが大変なので。

気軽に引っ越しできない人は現状の空間で収納スペースを捻出しないといけないので、ベッド下はその有力候補になるだろう。

またこれから新生活を始める人のベッドを選ぶ際の指標になってくれれば幸いである。

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