2022年2月の決算でバリュー銘柄の業績好調につき、持ち株の中では住友商事、INPEX、JT、住友倉庫、日本電信電話、稲畑産業が増配をしてくれた。
この増配により現在の日本株ポートフォリオの配当利回りは4.81%→5.24%と大幅に上昇し、年間でも5,000円近く配当金が増えることとなった。「おい内心ウハウハだろ?」と思われがちだが、それ相応のリスクをとってこのような結果にもなっているので、変更したポートフォリオのルールとどのような方針に変更したのかを紹介していこうと思う。高配当株投資で配当金をもらうことを考えている人は参考にしていってほしい。
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現状の配当金は毎月4,089円
投資額 | 配当利回り | 配当金 | 評価損益 | |
日本株 | 748,801円 | 5.24% | 39,247円 | +145,021円 |
米国株ETF (QYLD) | 78,962円 | 11.14% | 9,830円 | -4,867円 |
合計 | 827,763円 | 49,077円 | +140,154円 |
SBIネオモバイル証券で日本株をちょこちょこ買い増したことで日本株だけで年間39,247円の配当金を見込んでいる。ここに米国株ETFのQYLDを加えたため、米ドルの配当金で年間9,830円加わる。
そのため年間の配当金総額は49,077円となり、毎月4,089円の配当金が懐に入ることとなった。
高配当株ポートフォリオを見直す
まずやったことは「配当利回り4%以下で購入した銘柄は全部売却したこと」、そして「その資金を配当利回り4%以上の銘柄を買い増すために使った」だ。結果これまで分散していた65銘柄から39銘柄まで絞り込んだ。
「分散投資」から「ちょっとだけ集中投資」へ舵を切ったことで、暴落が起きた際の守備力よりも高利回りへの集中でリターンを高くするという「攻撃力」を重視した形となる。
ではなぜ暴落時のリスクを高めてまで銘柄を絞ったかと言うと、「ゆくゆく増配して4%以上の利回りになるのを待つよりも、今4%以上の利回りかつ今後増配も期待できる企業の銘柄に投資した方が効率よい」と考えたからだ。
半期ごとの封筒が煩わしくなった
さらに自分は少額で分散投資しているため、1銘柄で半期に100円以下しか配当金を得られないにもかかわらず、半年ごとにほぼ全ての企業から配当金のお知らせ封筒が届くのが煩わしくなったからでもある。
そこで配当利回りが4%以下の銘柄は全て売却するにいたった。
売却した銘柄は以下の通り。
横浜ゴム、三協フロンティア、デンカ、イエローハット、センコーグループHD、花王、アイカ工業、日本SHL、みずほFG、伊藤忠商事、沖縄セルラー、CDS、USS、蔵王産業、積水ハウス、大和ハウス、SPK、JACリクルートメント、科研製薬、マックス、TAKARA&COMPANY、オリジナル設計、KSK、旭情報サービス、MCJ、アステラス製薬、SOMPOホールディングス、MS&ADインシュアランスGHD、伊藤忠エネクス、大林組、旭化成、システムリサーチ
これらの銘柄は財務体質が悪いわけでも株主還元の意識が低いわけではないので、配当利回りが4%以上になったときに再度保有しようと考えている。
米国の高配当株も視野に入れる
キャッシュを日本円のみでもっておくのもリスクの一つ、という考えには賛同できるので、ドルのキャッシュを生み出す仕組みづくりのために米国株ETFのQYLDという銘柄を新たに30株購入してみた。毎月分配型のETFなので毎月4$ぐらい楽天証券に振り込まれていくのを眺めている状態である。
経費率が0.6%と若干高めだが分配金利回りが10%を越えていて、税引き後でも7%以上の利回りになるのに惹かれて試しに買ってみたのだ。
「為替リスクとはどれほどのものなのか?」ハッキリ言って理解できていないので、僅かでも身銭を切って体験してみようと思う次第。
高配当株は今が買い時?
ウクライナとロシアの紛争によって、一部のセクターを除いた大半が株価を下げ続けている状態なので買い増しするにしても銘柄は慎重に選択した方がいい。
ちなみに自分は”自動車のNGKプラグでお馴染み”の[日本特殊陶業5334]が増配発表後に急騰したため、株価が落ち着き始めた頃合いを見て1株ずつ買い始めたら、ウクライナショックにより自動車産業全体が売られまくり現在14%の含み損状態である。それまで自動車産業の銘柄は株価も上昇気味だったのに・・・。
ただし2月の決算時に業績好調だった銘柄で、ウクライナショックによる影響が限定的な銘柄はちょくちょく買い増ししていっても良いと思っているので、稲畑産業8098、三菱HCキャピタル8593、住友倉庫9303はちびちびネオモバで1株ずつ買い増ししている(JT2914もびくびくしながら隔日で1株ずつ買い増ししている)。
相場から退場しなければ高配当株投資の経験値はたまる
高配当株投資を始めて1年で気づいたのは、含み損で自分の資産が目減りするという心の痛みを味わったエピソードの方がより記憶に残りやすく、次に活かせるということだ。
何が勝算だったか、よりも何がダメだったかを脳に焼き付けることで次に活きていることを実感している。
マザーズのIPO銘柄がストップ高を繰り返したところに飛び乗って、その後急落の大やけどしたからこそ「株価が急騰したとき場合、焦らずその理由を念入りに調べる」という習慣がついたのだ。この習慣は今後「金の卵を産むニワトリを育てる」自分自身を育てることに成功したとも言える。
高配当株については今後もやることは変わらない
「本業、副業、節約で原資を確保する」、そして「直近の業績に関係なく売られて株価が下がった4%銘柄をちびちび買い増ししていく」という自分の戦略は変わらない。
またときどきこのニワトリの”どこが育ったのか”と”どう育てたのか”を書き綴っていきたいと思う。
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