このページではニトリの【NスリープラグジュアリーL4-TR VH】というマットレスが「良いマットレスなのか？」「コスパはいいのか？」について解説していく。
「商品紹介だけ見てもよくわからない」「店員さんの説明を聞いてもイマイチわからない」なんて悩む人に向けて、本業がインテリアセールストレーナーの筆者がメリット・デメリットをわかりやすく表現していくのでぜひ最後までご覧ください。
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ニトリのNスリープラグジュアリーL4-TR VHは最高級の品質
「NスリープラグジュアリーL4」はひとことで言うと「高い通気性によるカラっとした爽やかさ」に加えて『最上級の安定感のなかで眠れる』ニトリの固めシリーズで1番寝心地が良いマットレスである。
ニトリ自社ブランドの中でも最高価格
ニトリブランドのマットレスのなかでも特に性能にこだわったものを「Nスリープラグジュアリー」といい、そのなかの最上位モデルが今回解説する【NスリープL4-TR VH】だ。
2023年1月の価格は149,000～239,000円で、サイズはシングルサイズからクイーンサイズまで取り揃えている。
ニトリのシモンズマットレスとは別シリーズ
実はNスリープラグジュアリーシリーズよりも高価格なマットレスもニトリで取り扱いしているのだが、そちらはシモンズ製である。
2021年にニトリが関東圏の家具屋「島忠」を買収したことで、島忠向けで販売していた国産のシモンズマットレスをニトリでも買えるようになったんだ。
シモンズはシモンズでよいマットレスだが、ニトリブランドの最高峰であるL4はこれだけの性能で15万円ほどで買えるためコスパはとても優れているといえる。
NスリープラグジュアリーL4｜フィットするコイルと丈夫なコイル
コイル（バネ）は3段に分かれていて「身体に負担のかけないコイル構造」になっている。
それぞれのコイルの役割について解説していく。
身体のすき間にフィットする1.0㎜の細い上段コイル
小さな円でバネが細いコイルのおかげで背中のデコボコに合わせてフィットしながら沈んでくれる。
これによって背中の血流圧迫は最小限になるので、血行がよい状態で長時間眠れるというわけだ。
また、ウレタンのクッション層をぶ厚くするよりも通気性がいいので詰め物としては文句ない構造になっている。
背骨を適正なラインに保つ1.4㎜の中段コイル
柔らかすぎず固すぎずの1.4㎜のコイルが背骨のラインを「人間の1番負担が少ないライン」に保ってくれる。
コイルが柔らかくすぎると腰が深く沈んでしまい、「背骨が曲がる＝腰痛発生」となるが、逆にコイルが固すぎても腰がまったく沈まずエビぞり状態になって「背骨が曲がる＝腰痛発生」となるんだ。
つまり「適度に沈むコイルの固さが大事」になるが、それを実現しているのがこの1.4㎜の中段コイルということだ。
このコイルもギッチリ中に詰まっているため（交互配列）フワフワした柔らかさではなく「しっかりサポートしている」固さも兼ね備えている。
上段と中段の細いバネの耐久性を助ける1.8㎜の下段コイル
1.8㎜のコイルの役割は「マットレスの寿命を延ばす」ことだ。
上段に使われている1.0㎜や1.4㎜はコイルとしてはかなり細いため、細いコイルだけを使うと沈み込み過ぎるし耐久性も低くなってしまう。
そこで上のコイルが受け止めた人間の重みを太いコイルが負担を軽減してあげることで、上のコイル長持ちするというわけだ。
「フィットする役割の1.0㎜」「姿勢を正しくする役割の1.4㎜」それぞれの耐久性を助けてあげているまさに縁の下の力持ちだ。
これによって安定感のある眠りとマットレス自体の高寿命を実現しているというわけ。
NスリープラグジュアリーL4｜通気性と耐久性の高い詰め物
身体とコイルの間のクッション層は「通気性の高さ」「安定感」「寝返りのしやすさ」を狙った作りになっている。
一般的なウレタンフォームの下に【カルファイバー】という素材が20㎜と【ラテックス】という素材が30㎜使われているので、こちらの役割も解説していく。
カルファイバーで通気性と耐久性がアップ
「ニトリのエアウィーヴ」とも言われる【カルファイバー】は寝汗の湿気を貯めこまずに逃がしてくれるので「ジメジメしない寝心地」を実現してくれる。
さらに詰め物内の湿気が逃げてくれることでウレタンフォームが長持ちする。
マットレスがヘタる原因の第1位は「ウレタンフォームのヘタリ」であり、ウレタンがヘタる原因は「湿気が溜まること」なんだ（食器洗いスポンジが小さくなっているのと同じ原理）。
ウレタンを長持ちさせるためには「寝汗による湿気を逃がすこと」が必要なのでスノコを使ったり、カルファイバーを使ったりしてマットレスの寿命を延ばそうとしているのだ。
- カルファイバーの特徴まとめ
- 〇ジメジメ感の軽減
〇ウレタンの寿命が延びる
〇高反発なので寝返りがラク
△身体あたりが固い
L4だと金額が高いけど「カルファイバーは欲しい」なら4万安いL2のモデルがおすすめ。
カルファイバー入りでL4よりコスパに優れる【L2】の特徴はこちら
ラテックスで固めになるがフィット感は下がる
厚さ30㎜のラテックスは跳ね返す力が強いので、寝たときは「沈み込みにくい固めの寝心地」になる。
体格のいい人や固めな寝心地が好きな人にピッタリの詰め物である。
ラテックスはゴムの樹液から作られた天然の高反発クッション素材で、とても人気のある素材だ。
L4の詰め物は「カルファイバー」で通気性を確保して、「ラテックス」で固さを出して、「細いコイル」でフィット感を出す狙いだろう。
ただしこのラテックスにより1.0㎜コイルのフィット感を薄めてしまっている印象を受けた。
フワフワした感じは苦手！固めが好き！な人には問題ないだろうが、固さで失敗したことがある人は「1.0㎜コイルで雲の上のようにフワッと身体をフィットさせる」感じの寝心地になる【L3-02TR】の方がおすすめである。
NスリープラグジュアリーL4｜シーツ交換のお手軽さは改悪
ニトリの上下分割マットレスのいいところは「シーツや敷きパッドの交換がとにかく楽！」という点だと思う。
多くのケースではボックスシーツや敷きパッドのゴムをマットレスの1番下までかけるが、上下分割マットレスは上のトッパー部分にかけるだけでいい。格段に家事が楽になるんだ。
トッパーが重すぎる！お手軽ではなくなった
ところがこのL4はシーツをかけるトッパー部分だけでかなり重い。
女性が持ち上げられないレベルではないけども、しっかり力を入れないと持ち上がらないので、ぜんぜんお手軽ではなくなってしまったのが残念な点だ。
L4は上の部分だけでも21kg（シングルサイズ）ありますねぇ…
たしかに重いです。
21kgなんて、ポケットコイルマットレス1枚分の重さじゃないか…。
シーツの付け替えを楽にしたいならトッパー部分が軽い【L2-02KF】の方がいいだろう。筆者もこっち派だ。
L2でしたら上の部分だけで13kg（シングルサイズ）なんで
かなり楽に付け替えできそうですね。
長々問い合わせしてすみませんでした（買わないのに）。
いつもありがとうございます！
NスリープラグジュアリーL4のデメリット
「L4のデメリットはありますか？」と気になる人もいるだろうから、観察していて気づいた点をあげていく。
デメリット①｜フィット感をあまり感じない
ラテックス30㎜の跳ね返しが強いことで、1.0㎜コイルによるフィット感の良さが打ち消されているように思う。
フィット感の良さは「寝ている間の血行の良さ」に繋がるため、フィット感重視の筆者にはもったいなく感じたのだ。
実際ニトリ店内のフィット感を数値で示すPOPにも【L4＝5380c㎡】【L3＝5400c㎡】と僅かながらL3の方がフィット感が高いと表示している。
※接触面積＝広い方が身体の隅から隅までフィットしているという証拠。
デメリット②｜マットレス自体がぶ厚すぎる
どんなベッドフレームを使ってるかで判断が分かれるが、マットレス自体のぶ厚さが「39㎝」もあるのでロータイプのベッドフレームを使わないと腰掛けるのに高すぎる人もいそうだ。
ちなみに筆者が使っているベッドに乗せると座る高さが約60㎝にもなる（床板まで21.5cm）。
引き出し付きベッドは
使えないと思った方がいいです。
デメリット③｜シーツの付け替えに優位性がない
トッパー部分が重くなってしまったことで、上下分割のマットレスの最大の強みである「シーツや敷きパッドの交換がとにかく楽！」とは言えないレベルの家事作業になってしまった。
とはいえ「元の作業に戻っただけ」と言われればその通りである。
もともとシーツをマットレスの下まで覆って付けていた人は気にならないし、シーツをトッパー部分にだけかけるのをダサいと思う人もいるだろう。この辺は好みの問題かもしれない。
NスリープラグジュアリーL4の口コミ
実際に購入した人の意見から、メリット・デメリットをどう感じているのかチェックしてみる。
同等のいままでの商品は柔らかくて検討している間に新商品がでて、固めで気に入っています。あわてて購入しなかったので、配送料も無料になって良かったです。
nitori-net.jp
今まで使っていたマットは硬いものだったので反り腰の私には合っていなかったようで段々と腰が痛くなってきたので買い替えました。 ふっくらとして身体に馴染む感じです 厚みが結構あるのでベッドは低いものがおすすめです。 私が使っていたベッドは高過ぎて失敗です そのうちベッドも買い替えなければと思っています。 前に使っていたマットも最初は快適だったのでひょっとしたらこちらの商品も使い続けていたら不具合がでてくるかもしれませんが今のところ快適で買って良かったと思います
nitori-net.jp
収納を考えてチェストが広いベットフレームを購入 そこへ寝心地の良いマットレスを と定員さんに聞いて選びました。 フレームを伺った定員さんと マットレスを伺った定員さんは別の方だったので、提案は難しかったのかもしれませんが… ベット全体の高さが高すぎて笑 落ちたら危ないです。 マットレスの値段も高いので 買い替えるわけもいかず。
nitori-net.jp
少し硬めですが、腰には良い感じで１週間ほどで慣れました。
nitori-net.jp
満足感のある意見は「固め」に対して好感をもっている人の意見が多い印象。
やはりラテックス30㎜の跳ね返す固さが活きているようだ。
注意すべき点として「ベッドフレームの高さとの相性」を挙げている人がいる。
ベッドフレームの「床板までの高さ」が低いロータイプと組み合わせた方が無難である。間違ってレビュアーさんのように引き出し付ベッドフレームと組み合わせてはいけないので要注意。
L4を買うなら店舗よりも楽天市場内ニトリの方がお得
ニトリの大型家具を買うときに1番お得なのは「楽天市場内のニトリで買うこと」だ。
今回の【L4-TR VH（シングルサイズ149,000円）】を実店舗やニトリネットで買うと1,354ポイント（しかもニトリのポイント）にしかならないが、楽天市場内のニトリなら楽天のキャンペーンが対象になるので3000ポイント以上は誰でも簡単に得ることができる。
ニトリポイントはニトリ店舗・ネットでしか使えないが、楽天ポイントは使える範囲が非常に広く圧倒的に便利。
さらにうれしいことに楽天市場で買ってもニトリの保証対象になるため、万が一不具合が出たらニトリの実店舗に相談も可能である。
サービスの質が変わらないならポイント還元率を高い方を選ぼう。
楽天市場内のニトリとYahoo!ショッピングでL4-TR VHは購入できる。それぞれいくらポイントが貯まるかは、⇩から確認することができるので一度見ておくことをおススメします。
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