2022年5月前後の決算で日本特殊陶業、稲畑産業、三井住友FG、三菱UFJFG、東京海上HD、電源開発、ジャックス、イーグランド、住友倉庫、オリックス、三菱商事、SRAHD、日本電信電話、KDDIの14銘柄が増配をしてくれた。
この増配の結果、日本株のポートフォリオの配当利回りは前回の記事の5.24%→5.39%へと微増し、とうとう配当金が月換算で5,000円を超えることになった(米国株ETF含む)。
しかし同時期に4銘柄が「減配(配当金が減ること)」を発表しており、心のなかは「増配の喜び」よりも「減配の悲しさ」が上回っているのが正直なところだ。
今回の記事ではそんな筆者の心の内を書いていくので、高配当株投資で配当金生活を目指している人は「増配」と「減配」との付き合い方について参考にしてほしい。
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減配を発表したポートフォリオ内の4銘柄
今回減配を発表したのは住友商事、バルカー、エフティグループ、アイホンの4銘柄。
銘柄 | 配当金 推移 | 配当利回り (減配前) | 配当利回り (減配後) |
住友商事 | 110→90円 | 6.91% | 5.66% |
バルカー | 125→120円 | 6.09% | 5.85% |
エフティG | 63→51円 | 4.98% | 4.03% |
アイホン | 91→80円 | 4.55% | 4.00% |
住友商事の配当利回りが1.25%も下がっており、一発の減配がどれだけインパクトがあるのかを痛感させられた。
筆者はネオモバでちまちま1株ずつ買い増しの結果、合計13株しか保有していなかったので、年間配当金への影響は1,430円→1,170円と微ダメージで済んだ。
これが単元100株で保有していたら11,000円が9,000円になっていたわけで、なかなかにショックだったと思う。
減配発表後の株価下落のダメージが大きい
銘柄 | ポートフォリオ 内比率 | 取得単価 | 評価損益 |
住友商事 | 2.26% | 1,591円 | +3,113円 |
バルカー | 1.80% | 2,052円 | +4,256円 |
エフティG | 2.91% | 1,265円 | -7,371円 |
アイホン | 1.75% | 2,002円 | ー1,576円 |
ポートフォリオ上1番ダメージが大きかったのはエフティグループ。
もともと含み損状態だったところに減配発表後の1週間でさらに17%近く株価が下がり、ポートフォリオ内では1番の含み損銘柄になってしまった。
株価の上下は気にせず保有し続けて、寿命が尽きるまで配当金をもらうつもりで購入しているが、それは「増配、もしくは維持がベースで実質的に減配しない」という前提があっての話。
次の本決算で再度減配するようであれば、損切りして別の銘柄に資金を向けることも検討中である。
現状の配当金と配当利回り
投資額 | 配当利回り | 配当金 | 評価損益 | |
日本株 | 913,970円 | 5.39% | 49,917円 | +162,536円 |
米国株ETF (QYLD) | 83,946円 | 12.17% | 10,118円 | -714円 |
合計 | 997,916円 | 60,035円 | +161,822円 |
SBIネオモバイル証券でコツコツと買い増しを続けた結果、日本株だけで49,917円(税引前)の配当金が見込まれている。米国株ETFのQYLDによる米ドルの配当金が年間10,118円加わることになる。
※米ドルの配当金は円安で増えたが円高に戻ると目減りするので一喜一憂しない
前回からポートフォリオに加えた高配当銘柄
銘柄 | 保有数量 | 配当利回り | 過去10年 減配 |
デンカ | 11株 | 4.48% | なし |
日本ケアサプライ | 9株 | 5.07% | あり |
積水ハウス | 13株 | 4.25% | なし |
リコーリース | 11株 | 4.04% | なし |
三井物産 | 6株 | 4.28% | あり |
東京個別指導学院 | 23株 | 4.51% | なし |
以前から狙っていた6銘柄が配当利回り4%を超えてきたときに購入しポートフォリオに仲間入り。
デンカは化学セクターの中では珍しく非減配期間が長いため、セクター分散としてずっと狙っていた銘柄だ。
化学セクターの大手では三菱ケミカルグループや三井化学は業績が落ちれば普通に減配するし、旭化成や花王は減配しないが利回りがなかなか4%を超えないので買いづらい。
配当金の振り込み月を6月12月から分散させたい
多くの企業が3月本決算で9月中間決算のため、配当金が振り込まれるのが「6月と12月」になる。
ただしこの月は夏と冬のボーナスが入る月(筆者の会社も)なので、できれば他の月にもなにかしらの収入がある状態が精神的にも望ましい…。
そこで新たに購入した銘柄たちが月ごとの分散振り込みに貢献してくれるというわけだ。
積水ハウスは配当金振り込み月が4月10月、東京個別指導学院は5月11月と珍しい月なので今後も買い増しの予定。
なおもともとの持ち株のサムティも2月8月と振り込み月分散が効いているので、積極的に買い増しした銘柄だ。
円安の今は日本の高配当株をひたすら買い増し
前回QYLDを買い始めたころの為替は1ドル=115円だったが、あれよあれよと円安が進み2022年7月現在で1ドル=137円をつけている。
そのため日本円をドル転して米国株ETFを買うのはお休みし、相対的に割安な日本の高配当株をネオモバでコツコツ買い増ししていく方針。
塁審配当銘柄で長期的な上げ下げが少ない銘柄を買う
一部のセクターに買いや売りが集中するのは読めないので、そういった動きに影響を受けにくい銘柄をコツコツ買い増すようにしている。
その代表格が三井住友フィナンシャルグループだ。
三菱UFJフィナンシャルグループと並んで「倒産したらそもそも日本がヤバい」レベルの企業なので、おそらく筆者が生きているうちに倒産することはないだろうと想定している。
リーマンショックやコロナショックレベルの大暴落以外は大体3,600円~4,200円あたりをうろうろしていて配当利回りも5%越えと非常に魅力的な銘柄だ。
なのでたまたま売られて3,900円を下回ったときだけ買い増している(配当利回り5.6%)。
今回の減配ショックを受けてなおさら「減配しない、業績が上がったときだけ増配する」塁審配当銘柄が魅力的に見えるようになった。
こうやって失敗を積み重ねて「読み」の力を磨きながら今後も高配当株投資を続けていこうと思う。
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