2024年11月、ニトリはこれまでのNスリープマットレス_ラグジュアリーシリーズを一新しました。
ニトリの自社製造マットレスの最高峰に位置するラグジュアリーシリーズは、これまで最高の寝心地をお手軽価格で実現する!そんなマットレスでした。
そんなハイコスパなマットレスが、これまでの4種類に対し6種類に増え、さらに「ラグジュアリーハード」「ラグジュアリーソフト」とコンセプトを分けたラインを用意し、より好みの寝心地を選べるようになったのです。
この記事では、それぞれのマットレスの違いや、自分にピッタリのものを選ぶポイントについて、ガッツリ解説していきます。
あなたの快適な睡眠を実現するためにお役立ていただければ幸いです。
Nスリープラグジュアリー|評判の良い高機能なマットレス
ニトリのNスリープ_ラグジュアリーとは、極上の寝心地を実現するためにニトリが自社開発したハイグレードなマットレスのシリーズです。
背骨や血行に負担の少ない2層ポケットコイルに、こだわりのクッション層を乗せた構造をしています。シングルサイズで10万円から始まる高価格帯にもかかわらず、ニトリの売上でも上位にランクインするほどの人気の高さを誇ります。
筆者も旧ラグジュアリーシリーズのマットレスを今でも使っていますが、体への負担の少なさはバツグンです。
Nスリープラグジュアリー|新シリーズは2ラインで3グレード
さて今までのラグジュアリーシリーズは【L1】→【L2】→【L3】→【L4】の4つのグレードがありました。
ニトリのマットレスはアルファベットの後の数字が大きくなるほど、高性能なマットレスになります。
今回のフルモデルチェンジで「ハード」と「ソフト」の2ラインとなり、グレードは1~3までとなりました。
つまり全部で6つのモデルが存在します。
ハードラインは「Luxury Hard」から文字どって【LH1】→【LH2】→【LH3】。
そしてソフトラインが「Luxury Soft」から文字どって【LS1】→【LS2】→【LS3】と名付けられています。
固めが好きな人はハードラインの中から1,2,3を選び、柔らかめが好きな人はソフトラインの中から1,2,3を選ぶ。
好みと予算に合わせてマットレスが選びやすくなった統廃合だと言えます。
Nスリープラグジュアリー|サイズはシングル~クイーンまで
ラグジュアリーシリーズのサイズ展開はシングル(幅100㎝)、セミダブル(幅120cm)、ダブル(幅140㎝)に加え、2種類のクイーン(幅170㎝)があります。
奥行はいずれのサイズも約200㎝ですから、どのサイズのマットレスも世のなかの一般的なシーツがそのまま使える点は安心です。
クイーンのみ2タイプから選べる
クイーンは「ボトムとトッパーどちらも分割タイプ」と「ボトムのみ分割でトッパーは1枚ものタイプ」のどちらかを選択できます。
「トッパーのみ1枚ものタイプ」はマットレスとマットレスの間にすき間ができない構造です。
そのため夫婦2人で使う場合は広々と寝れるメリットが、小さな子ども+夫婦の3人で使う場合はマットレスの中央に子どもを寝させることができるメリットがあります。
ただし「トッパーのみ1枚ものタイプ」は分割タイプよりも1万円金額が高くなります。
Nスリープラグジュアリー|並べて使うことも可能
今回のフルモデルチェンジの狙いに「マットレスの厚さ」が統一されたことがあります。
例えばシングルを2台並べて使う場合、マットレスの厚さが違うと中央に段差ができてしまい、広々と快適に寝ることはできません。
しかし男性と女性では体格が違うことがほとんどですから、自分にぴったりのマットレスがそれぞれ違ってしまい、「段差がないことを優先させ夫婦どちらかが我慢する」もしくは「段差があるのは受け入れてそれぞれに合ったマットレスを選ぶ」のどちらかを選択しなければいけませんでした。
そこで新シリーズでは「ハードライン」「ソフトライン」の1~2グレードはすべて厚さ33センチに統一。
3グレードはハードもソフトもどちらも厚さ38センチにしてあり、夫婦が別々のマットレスを選んでも段差が起きないようにしてくれているのです。
メリットしかない嬉しい改良ポイントですね。
Nスリープラグジュアリー|全6種類の共通スペック
Nスリープラグジュアリーの全6種類の違いを説明していきますが、6種類すべてのマットレスに共通のスペックがありますので、まずは共通スペックを確認しましょう。
共通スペック|ボトムのポケットコイルは上下2層の構造
ボトムの中にはそれぞれ目的をもたせた2種類のコイルによる上下2層構造となっています。
身体にフィットすることを目的とした上段のコイル(太さ1.6mm、腰部分だけ1.8mm)。
そして耐久性をアップすることを目的とした下段のコイル(すべて太さ1.8mm)。
この構造により「耐久性が高くて血流への圧迫感が減らせる」マットレスを実現しています。
共通スペック|腰は太めのバネがしっかり支える
ラグジュアリーシリーズは腰の部分にあたるコイルに1.8mmの太めのバネを採用しています。
人間は腰〜お尻の辺りが体重の44%を占めており、最もコイルが深く沈みこみます。
沈みこみが深すぎると脊椎から骨盤のラインが歪んでしまい、時には腰痛につながることもあります。
その対策として腰の部分だけ太めのバネになっているわけですね。
共通スペック|上のコイルは小さい円、下のコイルは大きな円
先ほど紹介した上下の2層コイルですが、実は上と下でコイルの円の直径が違います。
いわゆる輪っかの大きさです。
下段コイルが62㎜に対し、上段のコイルは54mmとなっており身体に接する側は小さな輪っかをしています。
輪っかが小さいほど、よりきめ細やかに背中のデコボコにフィットするため、血流への圧迫感が減らせるのです。
共通スペック|コイルはしっかり感重視の交互配列
コイルの並べ方も「しっかりした寝心地」を意識して「交互配列」としています。
「交互配列」とはコイルをすき間なく配置するときに使う並べ方です。
これとは別の「並行配列」というすき間の多い並べ方もありますが、「交互配列」のほうがマットレスの中に使われるポケットコイルの数が多くなり、価格も高くなります。
そのぶん身体にあたるコイルの数が増えてフィット感が増して、全体的にしっかりした寝心地になります。
共通スペック|マットレスの端には型崩れ防止のウレタン壁
マットレスの端をぐるりと1周するようにウレタンスポンジの壁が覆っています。
これはマットレス全体がぐわんぐわんと横揺れしたり、型崩れしたりしないために取り入れられています。
要は安心感と耐久性のためですね。
筆者個人は端に座ったときに靴下が履きやすい、着替えがしやすい点も気に入っています。
共通スペック|制菌加工で清潔感アップ
今回ニトリのマットレスに初めて採用された「制菌加工」。
これまでの「抗菌加工」より細菌の増殖を抑えるパワーが強い加工です。
抗菌加工では「黄色ブドウ球菌の増殖を抑えて防臭する」意味合いが強いですが、制菌加工では人体に有害な細菌の増殖を抑え、衛生面を高く維持する目的が強いです。
医療関係者の白衣やマスクに採用される加工ですので、マットレスをより清潔に安心して使えるようになったわけですね。
共通スペック|防臭・防ダニでさらに安心
先ほどの制菌加工により黄色ブドウ球菌や肺炎球菌の増殖が抑えられることで、防臭効果も発生します。
臭いが起きづらいのは嬉しいポイントですね。
またマットレスの生地に防ダニ加工もされていて、ダニが寄り付きづらくなります。
ダニの死骸や糞はアレルギー症状を引き起こす原因になるので、こちらも安心感を得られるメリットと言えます。
共通スペック|トッパーの表面生地はニット生地でフィット感アップ
マットレスの生地には伸び縮みするニット生地が使われていて、身体(血流)への圧迫感を軽減してくれます。
わざわざ表記していないようですが、ラグジュアリーシリーズもニット生地を採用しています。
ここまでラグジュアリーシリーズの6種類すべてに共通する特徴でした。
この共通スペックの上にそれぞれ特徴を持たせたクッション層が乗っかってくる、という感じですね。
さてここからはハードライン、ソフトラインそれぞれのクッション層の違いについて検証していきます。
Nスリープラグジュアリー|ハードライン_3つのグレード
日本人は固めが好きだ、とよく言われます。
畳に布団を敷いて寝ていた風習がそう思わせるのかもしれません。
そんな好みと風習の寄り添ったハードラインの3つのグレードを見ていきましょう。
ラグジュアリーハード1_LH1
LH1は「とにかく固めのクッションがいい」という方におすすめです。
大きな特徴は高反発系のクッションである「ラテックス20mm」です。
LH1のメリット|寝返りがラク
ラテックスによる反発力のおかげで、筋力の弱い方でもかんたんに寝返りが打てます。
そのため寝返りで疲れることを避けられます。
無意識の寝返りのたび筋肉を使っていたら疲れてしまいますから、そんな疲労から身体を守ってくれます。
LH1のデメリット|血流の圧迫が起こる人も
イラストに記載した「接触面積」とは寝ているときのフィット感を表すもので、数字が高いほど血流への負担を下げられます。
LH1はラグジュアリーシリーズのなかではその数値が低く、背中側の血流の圧迫感が懸念される人もいます。
そんな注意が必要なのは女性などの体重の軽い方。
軽いことで必要なところが沈まなくなると、背中の一部分に圧力が集中し血流が悪化します。
またお尻や肩甲骨のあたりがしっかり沈んでくれないと背骨のラインが歪みます。
お尻の出っ張りがしっかり沈んでくれるかどうかが判断の目安です。
ラグジュアリーハード2_LH2
LH2は「固めが好きだがフィット感はちゃんと欲しい」「少しでも清潔にサラッとした状態で寝たい」という方におすすめです。
大きな特徴は「Cコア40mm」という「固め」「寝返りやすさ」「通気性」を備えたクッション層です。
Cコアとは樹脂で作られた立体のメッシュ層のことです。エアウィーブと同じような構造をしていて同様の効果があります。
見た目のとおり通気性がバツグンに良いです。
LH2のメリット|サラッと気持ちよい通気性
Cコアの通気性の良さは、寝汗が乾きやすいのでムレにくく快適で、マットレスを清潔を保ちやすいという利点につながります。
またラテックスよりはフィット感が高く血流への負担も下げられます。
そして高反発のため寝返りもしやすい、と良い点が3つもあるのです。
LH2のデメリット|体重の軽い方は同じく注意
LH1よりはフィット感が良いとはいえ、やはり高反発系のクッション。
体重の軽い方は身体が沈まず、背中側の血流への負担が心配になる場合があります。
とはいえ、ほとんどすべての面でLH1より優れていますので、予算面で問題ないのであればLH1よりLH2をおすすめします。
高いレベルで性能のバランスが良く、個人的にもおすすめのマットレスです。
ラグジュアリーハード3_LH3
LH3は「固めで1番いいヤツが欲しい!」なんてマインドの方におすすめです。
固めで最上級のクッション層を作り上げた、そんなマットレスと言えるでしょう。
大きな特徴は3つ。
「ラテックス20mm」と「シーコア20mm」と「1.0mmの極細ポケットコイル130mm」です。
なんとクッション層にも細さ1.0mmの極細ポケットコイルを採用することで、固めであるにもかかわらずフィット感を向上させた仕上がりになっています。
LH3のメリット|固めなのに血流の負担軽減
寝返りがラク、通気性もよく、血流への圧迫感も軽減した、と良いことづくめです。
ラテックスとCコアはどちらも高反発系のクッション。
それだけだと血流への圧迫感が生まれてしまうので、極細のポケットコイルでそれをカバー。
「固めのコンセプトは守りつつ、極限まで性能を高めた」そんな言葉が似あいます。
LH3のデメリット|価格差ほどグレードアップが体感しにくい
寝心地は確実にLH2よりも良くなっています。
ただ価格が3万円アップしたのを納得できるほど、グレードアップしている感が掴みにくいです。
どっしりとした固めの安定感が好きな方には「極上の固さ」と感じられるかもしれません。
Nスリープラグジュアリー|ソフトライン_3つのグレード
「ソフトライン」のマットレスは血流への圧迫感を減らし、就寝中しっかり疲れをとることに優れています。
「ソフト」と名付けられていても、ボトムのコイルががっちり硬めの構造ですから、腰が沈み込むような柔らかさではありません。
そんな睡眠中のリラックス重視のソフトラインを解説していきます。
ラグジュアリーソフト1_LS1
LS1は「血流負担は抑えたいがコストも重視したい」方におすすめです。
フィット感を重視した詰め物が使われています。
低反発ウレタンが20mm。そしてプロファイルウレタン37mmです。
波型のプロファイルウレタンはデコボコしているの側を上向きにするのがノーマルですが、lS1はあえて逆さまにすることで「柔らかくなりすぎない配慮」をしています。
LS1のメリット|1番ラクな姿勢を作ってくれる低反発ウレタン
ジワーっと沈み込む低反発ウレタンのおかげで、背中のデコボコや腰の反りにぴったりフィットします。
フィット感(接触面積)がある程、血流の負担を減らせています。
リラックス、疲労回復に優れたマットレスです。
LS1のデメリット|寝返りしづらさと蒸れ
低反発は名前の通り、反発力が少ないので、自力で寝返りを打たないといけません。
筋力が衰えた方は寝返りがしんどいと感じるでしょう。
またぴったりフィットすると夏場に蒸れやすくなる場合があります。
暑がりの方がクーラー無しで寝る場合は避けた方がいいでしょう。
ラグジュアリーソフト2_LS2
LS2はしっとりとしたフィット感が好きな方におすすめです。
「羽根」+「低反発ウレタンチップ」のクッション層が60mmあることが特徴です。
このクッション層の中身はニトリがわざわざ特許を取得しており、それだけに高いフィット感を誇ります。
LS2のメリット|LS1より優れたフィット感
実際寝てみると明らかにLS1よりフィット感が高くなっていて、リラックスできることがわかります。
チップ上にした低反発ウレタンと羽根(フェザー)をミックスすることにより、低反発ウレタンだけよりも身体の隅々までしっかりフィットし、睡眠時の疲労回復効果をより高めてくれています。
LS2のデメリット|寝返りしづらさと蒸れ
こちらもデメリットは寝返りのしづらさと蒸れ感ですね。
とはいえ血流の圧迫感を減ると、寝返りの回数も減るので、これほどフィットしていれば身体への負担はトントンと相殺できているとも言えます。
ラグジュアリーソフト3_LS3
LS3は「身体への負担は最小限に抑えて疲労を回復させたい」と思ってる方におすすめです。
寝た瞬間に首から背中、ヒザの裏まですべてフィットしていると感じるほどです。
特徴はソフトプロファイルウレタン70mmとマイクロポケットコイル30mmの2つ。
LS3のメリット|最強の疲労回復
「身体のどこにも圧迫感がないわぁ」と夢見心地を味わえます。
それを生み出しているのは、柔らかめの波型ウレタン70mm。
枕無しで比較しているときに6種類の中で唯一「首の後ろに接地感」を味わえました。
そして細さ1.4mmで円経38mmの小さな輪っかのポケットコイルが並行配列で30mmの高さで入っています。
この狙いとメリットは以下の通り。
①小さな輪っかのため背中のデコボコにフィットしやすい。
②細さ1.4mmのため体重が軽くても、必要な分だけしっかり沈んでくれる。
③ソフトプロファイルウレタンがつぶれ過ぎないよう支えて耐久性を高めている。
極上のフィット感がありながら柔らかくなり過ぎないようにコントロールされていて、とてもハイグレードなマットレスだと感じました。
LS3のデメリット|蒸れに不利
プロファイルウレタンが70mmとぶ厚いので夏に蒸れやすくなる場合があります。
暑がりの方がクーラーのない部屋で寝る方にはおすすめしません。
ただし低反発ウレタンを使っていないおかげで、寝返りのしづらさはほとんど感じません。
Nスリープラグジュアリー|おすすめはLH2かLS3
筆者の体感とコストパフォーマンスをすべて分析した結果、ハードライン好きならLH2、ソフトライン好きならLS3という結果になりました。
バランスが良くメリットがわかりやすいLH2
ハードライン3つのなかで、1番スペックと体感、価格のバランスが良いと思えたのがLH2でした。
LH1よりも身体への圧迫感が軽減されているのがハッキリとわかること。
Cコアが採用されていることで背中の蒸れが軽減、暑い日本の夏にぴったりであること。
それでいてLH1より20,000円高いだけであり、「LH1を買うぐらいならLH2買うわな」と思える差額です。
ハードライン最上位のLH3はせっかくの極細ポケットコイルがラテックスとCコアで打ち消されてしまっている感覚でした。
打ち消されてしまっている感じがするのにLH2より30,000円高いことを考えると、価格差に見合っているとは判断しづらい、というのが筆者の感想です。
しっかり感を快適に味わいたい方におすすめです。
身体の疲れが抜けていくイメージができたLS3
極上のフィット感により「いま身体がラクになってるんだ」というのが強く感じられたのがLS3でした。
首の裏側、ヒザの裏側まで隅々フィットし、浮いてしまっているところはほぼ無し。
血流がスムーズになることで、血管内の老廃物が流れ、新鮮な酸素がちゃんと運ばれてくる、そんなイメージが湧くマットレスでした。
実際1番長い時間寝転がっていたように思えます。
「寝る」=「疲労を回復させる」効果をマックスまで高めたい人にはとてもおすすめできるマットレスです。
Nスリープラグジュアリーは店舗よりも楽天市場内ニトリで
ニトリのものを1番お得に買うには「楽天市場内のニトリで買うこと」です。
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ニトリポイントはニトリ店舗・ネットでしか使えないが、楽天ポイントは使える範囲が非常に広く圧倒的に便利。
保証もニトリ店舗で受けられる
さらにうれしいことに楽天市場で買ってもニトリの保証対象になります。
万が一不具合があったらニトリの実店舗に相談できるのは嬉しいですね。
もちろんYahooショッピング内のニトリでも問い合わせ可能。
サービスの質が変わらないならポイント還元率を高い方を選びましょう。
Nスリープラグジュアリーシリーズは金額が大きいため得られるポイントも大きくなります。
それぞれいくらポイントが貯まるかは、⇩から確認することができるので一度見ておくことをおススメします。
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