「ニトリのフォリストというワークチェアってどうなの?」
「そこそこ高いけど、他と比べていいの?」
そんな疑問に筆者の自宅でまる2年使ってみた実体験からレビューをお届けしたい。
ふだんはインテリア販売員の育成がお仕事の筆者から忖度抜きにメリット・デメリットを解説していく。
ちなみに後継モデルの一部にあたる【OC701】は別記事で検証しているので、そちらを見ている方は以下の記事に飛んでもらった方がいい。
→寝落ちするチェアがさらに進化【ニトリ】OC701をレビュー
ニトリ商品の解説やってます。
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ニトリのオフィスチェア|フォリストの特徴
通気性の良い「エラストマー樹脂」をふんだんに使った高機能ワークチェア/オフィスチェアである。
長時間のデスクワークにも、動画や映画を見ながらくつろぐにも大きな不満なく使っていただけるモデルだと思う。
まとめると以下の通り。
部位 | 素材 | 特徴 | 使い勝手 |
---|---|---|---|
座面 | エラストマー樹脂の メッシュ | クッション性あり | 〇 |
背もたれ | エラストマー樹脂の メッシュ | クッション性あり 腰のサポート上下できる | 〇 |
腰あて | ポリエステル生地 | 背もたれと 一体型 | △ |
ヘッドレスト | エラストマー樹脂の メッシュ | 上下・角度の 調整できる | 〇 |
ひじ | 硬質ウレタン | 上下・前後・角度の 調整できる | △ |
フットレスト | ウレタンに 布生地 | 弾力あり | ◎ |
ニトリ|フォリストのエラストマーは最高の通気性と耐久性
エラストマーという耐久性のある樹脂で編み込んだメッシュでできており、見た目の通り通気性がバツグンによい。
ふつう椅子に座ると10分もしないうちに背中もお尻も汗ばんでしまうものだが、このメッシュ座面は夏場に2時間の映画を観終わっても全く汗ばむことはなかった。
これに慣れたらウレタンクッションに布張りの椅子には戻れない。少なくとも夏はこれが最適解と言えるレベル。
フォリストの座面は固め|もう少し弾力性がほしい
耐久性が高い生地なので2年経ってもまったくヘタっていない。座り心地の変化もないのはありがたい。
ただ座面は固くてあまり伸縮しないのでもう少し弾力・伸縮性を持たせてほしいというのが正直な感想。
2時間映画を見ても蒸れはしないが、しっかりシビレはしてしまう。
おなじくエラストマー樹脂のメッシュを使っている「エルゴヒューマン」「アーロン」「オカムラ」「イトーキ」あたりのものは座り心地の弾力性がとても快適になる。
ただし値段の桁がひとつ上がる。
それを考えるとコスパとしては悪くないように思う。
フォリストと同じ価格帯で座面のクッション性が優れているものが必要なら、こちらのリカルドというタイプがおすすめだ。
→座面のクッションがよくて通気性もあるリカルドの検証記事はこちら。
ニトリ|フォリストのリクライニングとフットレストは最高
135度まで傾けられるリクライニングも優秀だが、疲れたときに乗せたくなるフットレストも最高に気持ちいい。
YouTubeや映画を観るときにはフットレストを出して座っていると、寝落ちすること必至だ。筆者は5回ほど寝落ちして「電気つけっ放しで寝ていいと思ってんの?」と妻にお叱りを受けている。
それだけリラックスした楽な姿勢ができている証拠だと思う。
ニトリ|フォリストのヒジは3つ調整が可能
身体が楽に作業を行えるようになるから、ヒジの調整機能は多いほどいい。
その点フォリストのひじ掛けは十分な調整機能を持っていると言える。
デスクワーク時は「ヒジの高さ」が調整できないと、腕の長さに合わせてちょうどよい位置に肘を置くことができないので肩がこりやすくなってしまう。
さらに「ヒジの前後のスライド」ができないと、キーボード、マウスを操作する腕を支える位置がちょうどよい場所に変えられない。
「ヒジの角度」が変えられないと、肩幅の広さによってはちょうど良い位置に肘を置けない。
不満があるとすれば筆者のタイピング姿勢では「ひじ掛けがもう少し身体に寄ってくれるとちょうどいい」が「ひじ掛けの左右幅の調整」はエルゴヒューマンなどの高価格帯のみの機能だ。
リクライニングとデスクへ収納は相性がよくない
ヒジの高さを一番上まで上げてからリクライニングをすると、ヒジまで斜めに角度がついてデスクの天板にあたるときがある。
ヒジを乗せる部分はクッション性があるので傷がつくことはないので、デメリットというほどではないが、ちょっとした不便さを感じる。
ブログを書いてる途中にふとリクライニングするとヒジが写真のようにあたるので、ヒジ高さの調整が必要になる(といっても簡単に下げられるのだが)。
※筆者が使用しているパソコンデスクは天板高さ72㎝、天板厚さは2㎝
ニトリ|フォリストは掃除がすこし面倒
よくあるポリエステルの布地と違って、エラストマー樹脂自体はとても丈夫で耐久性が高い。
メンテナンスも布巾のから拭きで問題ない。
ただしメッシュの隙間から落ちたホコリやチリが写真のように降り積もるので、気になる人はこまめに掃除してください。
筆者はずぼらなので放置。年末に掃除機で吸うだけだ。
フットレストは生足でかけてると粉を吹いたようになるので、それなりの頻度で掃除機をかけてもらった方が気持ち良く使えると思う。
ニトリ|フォリストは買いか?エルゴヒューマンと比べて
これだけの便利機能や使い勝手を備えて税込価格39,900円はめちゃくちゃ安いと思う。
「ワークチェアに10万かぁ・・・」とためらう人はフォリストでいいと思う。
これと似たような条件でワークチェアを探すと、エルゴヒューマン、イトーキスピーナ、オカムラシルフィーあたりが競合するだろうが、どれも10万円を超えるうえにフットレストはついていないのだから。
3分の1以下の価格で、10万円以上モデルにはないフットレストの付加価値までついていることを考えれば、十分”買い”と判断できる。
15万出せるならエルゴヒューマンプロが完全上位互換モデル
エルゴヒューマンプロ(じつはニトリにも売っている)ならフォリストに感じる不満はすべて解消してくれる。
座った瞬間のお尻の楽さ、腰当てのフィット感、全体の剛性感、どれをとっても1流の品質と言える。
フォリストを買うなら店舗よりも楽天市場内ニトリの方がお得
ニトリの家具を買うときに1番お得なのは「楽天市場内のニトリで買うこと」だ。
今回の【リクライニングワークチェア_フォリスト】は既に完売しており、実店舗でもニトリネットで買えないが、店舗で39,900円のチェアを買うと300ポイント(しかもニトリのポイント)ほどにしかならないが、楽天市場内のニトリなら楽天のキャンペーンが対象になるので1400ポイント以上はかんたんに得ることができる。
ニトリポイントはニトリ店舗・ネットでしか使えないが、楽天ポイントは使える範囲が非常に広く圧倒的に便利。
さらにうれしいことに楽天市場で買ってもニトリの保証対象になるため、万が一不具合が出たらニトリの実店舗に相談も可能である。
サービスの質が変わらないならポイント還元率を高い方を選ぼう。
楽天市場内のニトリとYahoo!ショッピングでもフォリストは購入できる。それぞれいくらポイントが貯まるかは、⇩から確認することができるので一度見ておくことをおススメします。
→楽天市場でフォリストの後継・改良モデル【OC701】をみる→寝落ちするチェア_フォリストがさらに進化【ニトリ】OC701をレビュー
座面のクッションがよくて通気性もあるリカルドの検証記事はこちら。
デスクワークと相性の良い足元ヒーターのレビュー記事はこちら。
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